自己分析が足りなかったからこそ、後悔が残った
-高橋さんは、内定先に後悔しもう一度就活にトライしていると。具体的にどんな後悔をされているのですか?
高橋さん:端的に言うと、客観的な視点を取り入れた自己分析が欠如していたなと。
就活をしていた時、「どうやったら人気の大手企業から内定を得られるか?」つまり選考で勝つための方法で頭がいっぱいでした。
そもそも、「どんな企業でならば、自分が幸せに働けるか、充実した人生を送れるのか?」この自己分析の観点が決定的に欠けたまま、就活をしていました。
最初の意思決定
-いわゆる、就活の軸はなんだったのでしょうか?
高橋さん:「周囲を巻き込んで、何かを作り上げること」です。
メーカーもいいなと思ったのですが、ある社員さんに「営業として顧客の声を聴き続け、20年したら企画開発に回れるかもしれない、そういう世界だよ」という風に言われ、メーカーはやめました。
そこでシステムを作るSierか、建物を作るデベロッパー、あと、大手がいいな、という風に単純に企業を絞ってしまいましたね。
それで、Sierの業界トップの会社とデベロッパーの業界10位くらいの会社から内定をもらい、業界トップの企業の内定承諾をしました。
そして、内定をもらった後になって「内定先の企業は自分には合わないな。」と感じたわけです。
内定後に気づいたミスマッチとは?
-では内定先のどこが自分にマッチしなかったのでしょうか?
高橋さん:それは二つあります。
1点目は、「内定先の企業では、自分のやりたいことができなかった」ということ。
僕は大学時代、学園祭で企画を0から立ち上げたり、自分でサークルを作ったりしていました。
なので、深く掘り下げると、自分の強みかつ行動の源泉は「周囲を巻き込み、何かを0の状態から作り上げること」だと定義しています。
一方で私の内定先は、Sier業界の中でもトップに位置する企業。
それ故、ビジネスモデルや仕事の進め方、つまり会社としての仕組みが完全に完成されているんです。
言ってしまえば、僕の内定先は、自社の完成された仕組みを回せるソルジャーを求めている。
しかし僕のモチベーションの源泉をちゃんと考えると、裁量権を持って自分でも仕組みを作れる企業の方が充実した働き方ができるはず。
だから「この企業に自分は入る必要はないのでは?」と思ってしまった。
こういったミスマッチが内定先の企業と自分の間に起きてしまったのが一つ。
2点目は、一緒に入社する同期に魅力を感じられなかったこと。
というのも6月に内定をもらい、7月に内定者懇親会があり、初めて同期で入社する新卒と触れあう機会があったんです。
その懇親会で一人の学生が「この会社に入れたから俺の人生安泰だ。ウェーイ。」とか言っていて(笑)。
それを周りの内定者が本気で笑っていたんです。
この光景を見て、「こういう人達と働きたくないな」と思ってしまったんです。
これをきっかけに、内定先に対する違和感がどんどん大きくなったんです。
内定をもらった後に、内定先への違和感がどんどん大きくなった
-その懇親会の他にも、違和感を感じるきっかけがあったのですか?
高橋さん:内定式で社員座談会があったのですが、それもきっかけの一つです。
そこでは、内定者が8グループくらいに分かれて、現場社員の話を聞きました。
その場で社員さんがする話は、自分のプライベートの話ばかり。内定者だけでなく、社員に対しても魅力を感じなくなり。
なぜならもともと、内定先の企業を選んだ理由として「優秀な人材がいる」ことがありました。
僕はインターンに参加していたのですが、そのインターンには技術部で、院出身の超優秀な社員さんが来ていました。
彼らは、プログラミングの知識がずば抜けていてとてもカッコよく見えたんです。
ですが、その社員さんたちは会社の中でもごく一部の人たち。そこに自分は騙されていたなと社員座談会で気づいてしまった。
そして最後の一押しになったのは、内定先の企業を辞めた社会人の方3人とお話をする経験です。
その社会人の方3人が共通して仰っていたのは、
「もちろんその仕組みや決められている仕事を回せるようになるまでは大変。
だけど一度仕事を覚えてしまうと、何も新しいことが出来ず仕事が本当につまらない。
それでやりがいを感じられなくなって転職した」と。
その話を聞いて、自分は内定先の企業に就職しても自分はやりがいが感じられないと感じ、もう一度就活を始めることを決意しました。
「客観的な視点を取り入れながら、自己分析を行うこと」が大事
-そのような経験があって、二回目の就活を始めたと。では自身の失敗を踏まえて、どのように二回目の就活に取り組んでいるのですか?
高橋さん:僕が二回目の就活で大切にしているのは、自己分析を重点的に行うこと。
「どう選考で勝つか」ではなく「何を選ぶのか?」を重要視しています。
具体的には、色んな人の客観的な視点を取り入れながら自己分析をしています。
やはり、就活を一人で進めると自分の偏見が入りがちになります。
それ故僕は、「この企業の社員は優秀だ」「この企業なら自分はやりがいを持って働ける」と思い込みミスマッチが起きてしまった。
本当にミスマッチを防ぐためには、色んな企業で色んな立場の社会人の話を聞くことが重要です。
だからこそ、僕は内定先企業の会社を辞めた人や、インターンしてるベンチャー企業の社員や多くの就活生の話を聞く。
また色んな就活サービスを使って、ベンチャー・大企業関係なく客観的な視点も取り入れ、自分が最も充実した社会人生活を送れる会社を探しています。
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