【株式会社トライグループ×en-courage】4回連続学生満足度「圧倒的1位」。大型キャリア講演イベントを沸かせ続ける林氏が語る「教育企業らしい」本気の採用戦略とは?

新卒採用支援サービス「エンカレッジ」を活用する企業の人事担当者にインタビューする本企画。第7弾は、株式会社トライグループの執行役員を務める林 晃佑さんにお話を伺いました。

コロナ流行下で初めてのオンライン開催を迎えた、エンカレッジ最大のキャリア講演イベント「キャリアシアター 」。2日程で5700名の22卒学生が視聴した本イベントで、トライ林さんの講演は圧倒的な学生満足度の高さを誇りました。
その背景にある、トライグループの採用戦略と思想に迫ります。

*エンカレッジのオンラインイベントは、常時見学を受け付けております。ご興味をお持ちの企業様は、ページ下部のフォームよりお申し込みください。併せて、サービス資料もダウンロードいただけます。

◆キャリア講演で4回連続、学生満足度1位!トライグループ林さんとは

ーよろしくお願いします。まず始めに、林さんのご経歴と現在のミッションを教えてください。

林さん
よろしくお願いします。私は京大在学中に起業をし、まさにエンカレッジのような、大学生向けのキャリア事業を手がけていました。その後、自分のアイデアをどうやってより大規模な事業として産み落とし、スケールさせていくかに興味を持ち、その隠れたノウハウがリクルートにあるはずだと思って、24歳の時、中途採用でリクルートに入社しました。

4年ほど新規事業担当として事業開発の型を学んだ頃に、28歳でリクルートグループ企業の社長に就任します。この時、10億円級の資金調達に成功したのですが、若くて実力がなかったのと、自分で鼻高々になってしまったところがあって、事業は全くうまくいきませんでした。

その後、再び自分で事業をやりたいと思って起業し、ここで初めて教育に携わります。
BtoCでの教育事業はスタートアップでの調達に向かなかったこともあり、顧客基盤のある会社との提携機会を模索していたところでトライと縁があり、M&Aでトライに入社し、そこからずっと「教育」×「IT」=「EdTech」の領域で仕事をしています。


林 晃佑 氏
京都大学在学中の21歳で起業し、HR事業に携わる。
その後リクルートで新規事業を担当し、グループ会社の社長を経験。
再度起業し、2014年にM&Aで株式会社トライグループに入社。執行役員としてAI・IT事業開発の担当を務める。同時に、新卒採用領域においては採用戦略の構築から学生との面談まで幅広く担当。


ー今回ご参加いただいたエンカレッジの大型キャリア講演イベント「キャリアシアター 」。昨年から計4回のイベントで林さんが講演されていて、すべて「学生満足度が圧倒的な1位」という結果でした。今回はどのような心持ちで臨んでいましたか?

林さん
そうですね。まずは、参加学生が5700名と聞いた時、正直この数字は嘘じゃないかと思っていました。例年の2000名でもすごい規模のイベントだと思ったので、オンラインになって5700名と急増していることに驚きました。

その規模感の衝撃もあって、とにかく準備をしっかりしようと考えました。
採用市場において、オンラインイベントはどの企業も経験が浅く、まだノウハウがない状態でした。スタートラインがみんな同じだからこそ、これは「準備した者勝ち」だと、社内ですごく話していました。

◆執行役員3名で情熱をかけ議論した「教育企業らしい採用戦略」

ーオンライン化という変化を、勝機と見たのですね。具体的にどのような準備をされたのですか?

林さん
準備の段階でまずは、「この時期の学生が何を求めているか」をとにかく真剣に考えようと、私たち執行役員3名と人事担当者で何度も話をしました。学生がこの時期に一番期待していること、かつ近視眼的な「この会社がいいよ」という話ではなく「キャリア」にフォーカスした内容を詰めるため、どの企業よりも学生のインサイトを捉えることに力を入れたと思います。

満足度が高い理由もおそらくそこに尽きます。その時期に学生が知りたいことを、社会人の視点から考えて惜しみなくプレゼンした結果だと思います。
「ここまで言っておいて、あとはインターンシップで話します」とか、そういう中途半端な、かつ、企業目線のコンテンツだと学生は満足しません。私は常に全力で考えて、出し惜しみなく伝えることを大切にしています。
あとは、「いい話聞いた」だけで終わってほしくないと思っているので、学生に対しては、次にどんな行動をすべきかまでを丁寧に伝えています。具体的に次のアクションをプレゼンで喚起するスタイルです。

ー役員3名体制で新卒採用にそこまでの熱量をかけつづける背景には、一体何があるのでしょうか?

林さん
やはり「トライらしい採用」をしようというのが根底にあって。
教育企業であるトライらしい採用戦略とは何かと言うと、「その時期その時期で学生が本当に求めていることを、社会人が本気で考えて提示したららこうなる」みたいなものをどんどん出していくことかなと。

ここでいう「教育」というのは、塾をやってるから、家庭教師をやっているからということではありません。思いっきり何かを伝えたい人がいて、それを素直にどっぷり吸収したい姿勢の人がいて、吸収した上でさらに興味を持ってくらいついてくるって、ものすごく理想の教育じゃないですか。素直で前のめりな学生に多く出会いたいという思いがあります。

採用活動は教育活動だと思っているので、今回のイベントでも自社の紹介はほとんどせず、学生が欲しい情報を徹底的に魂を込めて伝え続けました。

その結果として、トライは「本当に自分たち学生のこと考えてくれている熱い会社だな」「全然意図していなかった会社だけど、本気のスタンスで向き合ってくれるなら自分も働いてみたいな」といった声が学生から上がるような、採用ブランドの形成に繋がったらいいなと思っています。

その狙い通り、今回も学生の圧倒的な支持を得ていますね。満足度以外の面でも成果に繋がっている感覚はありますか?

林さん
満足度1位というのはもちろんですが、プレゼンの中で紹介した自社の「採用LINE登録数」が急増しました。キャリアシアター 両日で5700名の参加でしたが、その約半数に当たる2800名の登録がありました。1社の登録数としては驚異的な数だと思います。

ープレゼンを聞いた学生がさらに次のステップに進んでくるということは、まさに学生に刺さっていた証拠ですね。

林さん
嬉しいですね。さらに言うと、登録者2800名に自社のオンラインインターンを案内したところ、1600名から申し込みがありました。先ほどの戦略の通り、「その時その時に学生が求めていることを、常に全力で伝える」という姿勢でやっているので、このインターンのために100枚超のスライドをキャリアシアター後に作成しています。
常に本気で伝え、相手の期待値を超えつづけることこそ、教育企業であるトライらしいやり方だと思うので。

◆「就活は山登りの登山口を探すようなもの。」就活市場への思い

ーキャリアシアターでは、「キャリアや人生の指針を見つける」ことを目指しているので、御社のそういったプレゼンはイベントの価値をあげてくれました。

林さん:
そうですね。このイベントが将来もっと広がるといいなと思っています。

就職活動市場って、誤解を恐れずにいうと、企業は相手が社会人経験のない学生なので騙しやすいですよね。例えばコンサルに行ったからすごいとか、商社に行くならここじゃないとだめとか、外資にいくと勝てるとか、そういう通説みたいなものがあるじゃないですか。それが私は嫌なんです。

そういう価値観が、伝承されたり意図的に広められたりする風潮を変えたい。そのためには、キャリアシアターのようなイベントを通して、「就活を勝ち抜こう」ではなく「キャリアを考えよう」という学生が増えるといいなと。
ある程度の自由度を許容した上で、演繹的にファーストキャリアの方向性が描けると、キャリアが思い通りにならなかった時にも、選択の軌道修正がしやすくなると思います。

登山によく例えるんですよ。
「ファーストキャリアは、ここに行かなきゃいけないという正解はない」と言い切っています。山の頂上にゴールを設定して、3年後くらいの目標とかでいいんですけど、その目標を達成できる会社ならどこを選んでもいいんです。
就活は、山登りの登山口を探すようなものなので、登山口が1つしかない山なんてほとんどないじゃないですか。なので、そのくらい余裕を持った感覚で選んだ方が実はいいよと伝えています。

その考え方に最も近いイベントがキャリアシアターな気がしています。
近い将来に自分がなりたい姿を、いろんな社会人のキャリア観から考えて、自分が描いたはじめの山の山頂にいける会社を見つけるきっかけになるイベントです。だから私はキャリアシアターが好きだし、もっと広まってほしいと思っています。

◆人事の立場から、より本質的な就職活動支援を。

ーキャリアシアターにそのような思いで参加していただけるのは嬉しいです。最後に、この記事を見ている人事担当者に伝えたいメッセージをお願いします。

林さん:
人事の仕事は、「その企業にとってのいい人材」を一人でも多く採用するのが主なミッションですが、もう一つの隠れたアジェンダとして、就職活動を通して学生を成長させたいみたいな、そういう思いを持つことは大事だと思っています。
就職活動のミスマッチや、内定取ったら終わりみたいな風潮など、「日本の就活って変だよね」と言われるじゃないですか。就職活動・採用活動をもっと本質的なものにするには、人事にそういう考え方が必要ではないかと。

そして、各社がそういう姿勢で取り組み始めると、学生が「就活ってめちゃくちゃ成長できる場だ」と思うようになるはずです。この企業にいきたい、だけではなく、あの企業に・あの人に成長させてもらったみたいな、あの人と出会って成長させてもらったみたいな体験を、もっと日本中で作っていけたら面白いなと思います。

ーありがとうございました。勢いを付けて拡大するトライグループの採用と、今後の就活市場がどんな展開を見せるのか楽しみですね。


▼キャリア教育支援NPO en-courage(エンカレッジ)とは?


日本全国100以上の大学に支部を持ち、
これまでに【10万人以上の学生】の就職活動を支援してきたキャリア教育支援NPO。
「日本の就活を変える」というビジョンに共感いただく企業様も日々増えています。
エンカレッジを活用する学生は20卒約3万人、21卒約5万人と、会員数を次第に伸ばし、22卒会員数は8万人見込みとなっております。
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キャリア教育支援NPO en-courage(エンカレッジ)

▼株式会社RECCOOとは

株式会社RECCOO は、エンカレッジと包括的業務提携を結び、上位校を中心とした学生の採用を継続的にサポートしています。月間100万PVを誇る求人媒体への情報掲載や、イベント開催やご送客を通じた接点創出、さらには学生との面談を通した個別紹介など幅広いサービスを展開しております。
これまでに300社以上の企業様とのお取引がございます。

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