【新卒採用】成果報酬型インターンに参加した学生に聞く。

就活を終えた19卒en-courage就活生にインタビューする企画。

今回は成果報酬型インターンに焦点をあてます。近年就活におけるインターンの重要性が増してきています。特にインターン経由で特別な選考を行う企業も増えており、就活の早期化に拍車をかけています。

一方、採用活動として成果報酬型のインターンを始める企業も増えています。企業はコストをかけつつ、学生を社員同等の戦力として育て上げます。一方の学生は一般的な就職活動とは別に社会人になる準備段階として経験値を上げる目的があるようです。

今回は成果報酬型のインターンの最前線について、都内の私立大学通う小澤さん(仮名)からお話を伺いました。

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◆「サークルでは物足りない」

-本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、現在ジョインしている成果報酬のインターン内容についてお伺いしてもよろしいでしょうか?

小澤さん(以下、小澤):創設2年目のスタートアップ企業で長期インターンをしています。現時点で在籍はちょうど半年というところでしょうか。

会社は色々な事業をやっていますが、自分が関わっているのはメディア事業です。

就活生にインタビューしたり、社会で活躍する一流のビジネスマンにインタビューしたりと就活生の羅針盤になるようなメディアを目指して業務に励んでいます。


-成果報酬型インターンについてもう少し聞かせてください。そもそもインターンを始めたきっかけはなんでしたか?

小澤:大学で新聞サークルに所属していた経験が大きいです。活動内容は取材して記事を書く、というものです。政治からエンタメまで自分の興味の赴くままに取材していました。人に会うことが好きだったので、楽しんで活動していましたね。

ですが、取材をし、記事を書くという、活動がある種ルーチンワークで固められたものになっていることに、なにか違和感というか物足りなさを感じていたのです。

具体的にはインタビューをして記事を書いていただけで、何かメディアを「運営」した気になっていました。サークルですので、過度にビジネスチックというか「お金を稼ぐぞ」というような雰囲気にならないのは必然です。

当時の自分は「みんなでわいわい楽しく」の雰囲気に居心地のよさを感じていたのも事実です。

しかし、「もっと本気でメディアを運営したい」「ビジネスを学びたい」と思い、インターンをはじめました。現在、サークルは幽霊部員です。


◆「時給の考え方はおかしい」

-インターンを始める際に、「成果報酬」にこだわりはありましたか?

小澤:ありましたね。大学に入りたての時期はカフェでアルバイトをしていましたが、完全時給制で昇級のタイミングも固定という環境でした。

最初はそれが普通と思い込んでいましたが、先輩が手を抜いて仕事をしていて、自分のほうが一生懸命に働いている。しかしタイムカードを切る時間は全く一緒なので給料は変わらないわけですね。

「さすがにおかしいな」と感じるようになりました。

「死ぬ気で働くので、成果で給料を払ってください!」と直談判しましたが、相手にされませんでした。

もっと自分の成果が反映される環境で働きたいと考えるようになりましたね。

-それで成果報酬制度がある、いまのインターン先に?

小澤:はい。成果報酬の環境はアルバイトで見つけるのは難しかったですね。また短期の成果報酬のインターンもありましたが、まだ大学2年だったこともあり参加資格はなかったです。

そんな時、SNSを見ていたら「成果報酬インターン」と「メディア」というワードが飛び込んできました。「これだ!」思いましたね。

最初は成果報酬というワードに興味がありましたが、広告をよく見ていると「ビジネスを体感する」という点が強調されていました。

大学の、いわゆる名だたる企業に行く先輩は必ずと言っていいほど長期インターンに参加していました。

当時は「インターンとか、ビジネスなんてまだ早い」と思い込んでいましたが、未知の環境に飛び込んでみるのも面白そうかなと思いましたね。

面接も通過し、無事働くことになりました。

-具体的に、成果報酬の制度はどのようになっているのですか?

小澤:基本的には書いた記事の量と質で評価されます。記事の単価は分量にもよりますが、平均的には8000円ほどです。

質は、内容で評価するのも難しいので、できるだけ定量的に評価してくれます。指標となるものはPV数やCTR(クリック率)ですね。

もちろんこれらの数字を伸ばすために、ただ記事を書くだけではいけません。

SNSを動かしたり、広告運用だったりを自分でやっていくのですが、限られた予算の中でいかに少ないコストで大きな成果が出せるかを常に思考しています。


◆「ビジネスの視点で物事を考える」

-ここまで成果報酬インターンを続けてきてご自身に変化はありましたか?

小澤:変化しかないですね。まず、スキルや知識面でいうと、ほんの少しですがビジネスの視点で物事を考えられるようになりました。

まずは、先ほども述べましたがコストに対する考え方。サークルの時は会費を払っていただけで部にどれくらい予算があるのかすら把握していませんでした。大変お恥ずかしい話です。

ビジネスでは何か行動を起こすにしても、コストに対する意識を研ぎ澄まさなければなりません。

なぜそれに投資するのか、投資することで得られる成果の期待値はどれくらいか、想定されるリスクは何か、またそのリスクに対する補填策はどのようなものが考えられるか、など様々なことを考える必要があります。

いかにサークルの当時の自分が甘かったということです。とくに仮説をたてずにやっていましたからね。

◆上司からの教え「短い時間で最大限の成果を」

—他にも成果報酬という環境にいたからこその変化はございますか?

小澤:働くことに対するスタンス面でも変化はありました。僕の教育担当になった社員の方から言われた言葉は今でも心に残っています。

「時給換算で仕事をするのはやめてくれ」

とにかく成果にコミットしてくれと解釈しました。寝ずに長時間働いたとか、そういう根性論は全く評価されないなと。

また、ただ成果をだすだけではなく、時間軸も重要です。

僕の場合はコンテンツ作成の企画〜公開の全行程を含めて6時間で終えるのと4時間で終えるのでは、たとえ同じ成果だったとしても全く価値が変わってきます。

また、他の人が5時間で終わる仕事を僕が3時間でできれば、その2時間分は別のインプットができるわけです。したがって、周りよりも高みに行けるということになります。

「速さは正義」

このような考え方で社員の方は日々働いています。それはもう刺激を受けまくりましたね。

もちろん上には上にいるということなんですが、このように成果にコミットする思考が身についたことは、成果報酬という環境に身をおけたことが大きいと思います。

インターンをはじめた時は想像ができないほど成長を実感しています。

—最後に成果報酬インターンでの経験を生かしてどのような就活を,またはキャリアを歩んでいきたいですか?

小澤:就活文脈でお話しします。と言っても、将来やりたいことをイメージできているわけではなく、深くは考えられないですが。とにかくいろんなビジネスモデルを学びたいですね。

僕はまだメディアの世界しか知らないですが、他の事業を知ることでメディアとのシナジーというか、いろんなことが考えられるはずです。

そのときにもう一度自分にやりたいことを問うてから決めても遅くないのかなと思います。

成果報酬でのインターンという、周りの学生では経験できないことをやっている自負はあるので。

—小澤さん、ありがとうございました!



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