【学生アンケートも公開】新卒採用の状況とは?20卒学生と21卒学生を徹底比較

目次

1.有効求人倍率に変化はあるのか?企業側から見た新卒採用の状況
2.有効求人倍率に変化はあるのか?業界や規模別に比較
3.中途採用よりも変化が少ない?中途採用と新卒採用の比較
4.コロナウイルスでどうなる?21卒学生の採用状況



1.有効求人倍率に変化はあるのか?企業側から見た新卒採用の状況




新卒採用における状況として、多くの方が気にしているのは、就職希望者に対する求人数、いわゆる、有効求人倍率ではないでしょうか。20卒学生と1年前の19卒学生の有効求人倍率を比較してみます。

21卒学生の有効求人倍率は1.83倍、2019年新卒学生の有効求人倍率は1.88倍でこの1年で0.05ポイント低下しています。
参照:第36回 ワークス大卒求人倍率調査

ただし、この指標は 1倍を上回ると売り手市場1倍を下回ると買い手市場 と言われているので、依然として、売り手市場であることには変わりないようです。

売り手市場を背景として、企業の採用活動も早期化しているようで、学生のうち4割が大学3年、もしくは修士1年の年にサマーインターン、ウィンターインターンへ参加した企業へ就職を決めているようです。
(株式会社RECCOOとキャリア教育支援NPO en-courage(エンカレッジ)調べ)

2.有効求人倍率に変化はあるのか?業界や規模別に比較




さらに深く、業界や規模別に有効求人倍率を比較していきます。20卒学生における有効求人倍率を業界別に確認すると、最も倍率が高いのは、流通業で11.04倍、一方で、最も有効求人倍率が低いのは、金融業で0.28倍でした。金融業は、ここ20年以上、1倍を超えたことがなく、就活生からの高い人気を表しています。
サービス業も人気が高く、金融業と同様にここ20年で、有効求人倍率が1倍を超えたことがありません。

また、規模別に見ると、従業員5,000名以上の企業では0.42倍、一方で、300人未満の企業では、8.62倍と企業による大きな差があることが分かります。最近では、IT業界を中心に、ベンチャー企業での新卒採用が増えてきているように思われますが、やはり依然として大企業の人気は変わっていないようです。

株式会社RECCOOでは、エンカレッジと提携し、大手から、スタートアップの企業様まで、幅広くサポートしております。詳細は以下のリンクから事例をご確認ください。

3.採用における、新卒と社会全体の比較




ここまでは、新卒採用の状況を見てきましたが、新卒とそれ以外で採用状況に違いはあるのでしょうか。

有効求人倍率だけで見ると、20卒学生の有効求人倍率は、先述の通り1.83倍でした。
参照:第36回 ワークス大卒求人倍率調査

一方で、2019年2月の市場における社会全体の有効求人倍率は1.63倍で2018年よりも、0.02ポイント上昇しました。
参照:厚生労働省 一般職業紹介状況(平成30年12月分及び平成30年分)について

以上から、新卒の有効求人倍率は、社会全体の有効求人倍率よりも高いことが分かります。

次に有効求人倍率の変動率を見てみましょう。

リーマンショックの影響があった11卒学生の有効求人倍率は、1.28倍と、現在との変動率は142%でした。
一方、社会全体の有効求人倍率は、2009年に0.45倍と現在との変動率は、362%と、約3倍弱の変動率となっています。

データの出典元や、新卒と中途などで採用状況は異なることから、一概に比較することは出来ませんが、新卒採用の方が景気変動の影響を受けにくく、1倍を超える水準で長年推移している ようです。

コロナウイルスでどうなる?21卒学生の採用状況




世界的に流行しているコロナウイルスにより、観光業など複数の業界において急速に業績が悪化する企業が出てくるなど、経済活動にも影響が現れています。コロナウイルスによる影響は新卒採用にも出ているのでしょうか?

テレビなどの一部報道によれば、20卒学生に対して、複数の企業が内定を取り消しているようです。背景としては、業績の悪化があり、宿泊、飲食系の業界が最も内定取り消しを行なっているようです。
参照:「コロナで内定取り消し、13社21人 宿泊・飲食が最多」 朝日新聞デジタル 2020年3月19日付

一方で、同じ飲食業界において、内定取り消しを受けた学生を採用する企業も出てきていおり、今後、大きく状況が変わる可能性もありますが、現時点では、新卒採用における影響は特定範囲に止まっていると考えられます。


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