新卒エンジニアの採用を成功させる秘訣は?新卒でエンジニアになった学生にインタビュー

目次

・新卒でエンジニアになる学生は何を考えて就活をしていたのか
・新卒エンジニアは就活の際に、企業のどんなところを見ていたのか
・経験はどの程度見られているのか?経験よりも重要な〇〇とは?
・選考の中で良い意味でも、悪い意味でも印象的だったエピソード
・新卒エンジニアが感じた採用された後のギャップとは?
・新卒エンジニアとして、新卒でエンジニアのキャリアを歩むことに対して思うこと



新卒でエンジニアになる学生は何を考えて就活をしていたのか



今回は、新卒でエンジニアとして就職をした、太田さん(仮名)にインタビューを行いました。

ー太田さん、本日は新卒でエンジニアとして就職をされた方へのインタビューということで、どんな就活をしていたのかや、就活時のエピソード、就職してからの働き方など、いろんなことをお伺いさせてください。まずは、簡単に自己紹介をしてもらってもよいですか?

太田さん(以下、太田):
こんにちは、よろしくお願いいたします。
太田と言います。今は3年目で大手のIT企業でエンジニアをしています。あるWebサービスの改善に関わっていて、今は10名くらいのエンジニアチームで働いています。

ー新卒でエンジニアとして、就職されたとのことですが、大学生時代は、どんな大学生だったのですか?

太田:
普通の大学生だったと思いますね。工学系の大学に行っていたので、特段、プログラミングをするという感じでも無く、大学4年生までは、普通に大学に行っていました。

そして、大学院に行き、就活を始めたタイミングで、プログラミングというものに出会いました。当時、少人数限定の就職セミナーによく参加していたのですが、その時に講師の方が、起業して事業売却した経験のある方で、これからは工学系の学生であっても、メーカーの開発職にだけ行くような時代ではないと言っていました。そのことがきっかけでITのエンジニアという職業を詳しく知るようになりました。

ーそれまでは、どんなところに就活をしようと思っていたのですか?

太田:
ある程度、就活については幅広く考えていて、文系就職も考えていましたね。
今、考えて見ると、先輩のマネをしていたのだなと思いますが、就活を始めた初期には外資系コンサルティングファームや、外資系の投資銀行などを考えていましたね。

まあ、ダメだったら、研究室推薦などもあるので、メーカーの開発職などに行こうと思っていました。
ただ、その中で、先ほどのような出会いがあり、プログラミングというものに興味を持ちました。当時の講師から、これからのビジネスで、ITエンジニアがどの程度、必要になるか、どんな風に、そのキャリアを始めればいいかなどを相談しました。

ー最近では、自分で勉強する以外にも、オンラインスクールや対面で教えてくれる塾のようなスクールなど数多くの選択肢があると思うのですが、どのように勉強したのですか?

太田:
最初は、本などを買って勉強していましたね。
ただ、本当に初心者だったこともあり、すぐに挫折しました。(笑)
なので自習はやめて、オンラインスクール、オフラインのスクール順で試し、結果的には、対面で質問などをしながら教えてもらえるオフラインのスクールに通うことにしました。

ースクールに通い始めてから、すぐに新卒エンジニアで就職しようと思ったのですか?

太田:
いや、最初の方は、自分に出来るのかなという気持ちがどこかにあったので、迷っていましたね。
ただ、初心者でも参加出来るようなプロジェクトがWeb上にあるのを見つけ、そこに関わり、開発をしているうちに、実際のビジネスで役に立つことが分かりました。

それ以降、本格的に新卒エンジニアとして、就職をしようと決め、採用のコースもエンジニアを選択していました。

新卒エンジニアは就活の際に、企業のどんなところを見ていたのか

ーなるほど、実際のビジネスに関わることで、自信を付けたのですね。
その時から、すでにある程度、ビジネス経験や、就業経験のようなものをしていると思うのですが、実際に就活をしている時には、企業のどんなところを見ていましたか?


太田:
エンジニア界隈では、結構、各企業に対してや、所属している有名なエンジニアの方に対しての評判がTwitterなどで情報が流れてくることが多いので、それをチェックしていましたね。あと、最近では、wantedlyなどのサービスで、プログラミングの言語単位で募集を出している企業もあるので、その情報もチェックしていました。

言語にも流行りみたいなものがあって最新の技術を使っている企業もあれば、割とレガシーな技術を使っているところもあるので、自分が使いたい言語や、そもそもある程度の経験がある言語など、そうゆう観点でも会社の求人を見ると、ミスマッチが少なくなる気がします。

また、エンジニア組織の立ち位置、つまりサービスへの関わり方や、開発の進め方などによって、働き方が大きく変わってくると思いますので、その点は面接や、社員訪問などを通じて、話を聞くようにしていました。社員訪問や、社員さんに話を聞きたいときには、DMでメッセージを送るなどもしていましたが、そこへの反応で働いている人の雰囲気もある程度分かるので、印象は結構重要視していました。返信が全くない企業の方もいれば、土日でも予定を調整してくれる企業の方もいたので、割と、そのあたりの反応は気にしていました。

もちろん、本当に忙しくて反応出来ない方もいると思うので、日常のツイートなどと合わせてチェックするのが良いと思います。

経験はどの程度見られているのか?経験よりも重要な●●とは?

ー新卒でエンジニアとして就職するためには、多くの企業で経験を求められるかと思います。
実際に、数多くの企業を受けられたと思いますが、経験はやはり重要なのですか?

太田:
重要ではないと言うと、嘘になりますね。

いくら新卒はポテンシャル採用とはいえ、一定の経験がある方が、選考でも有利になることは間違いありません。特に、実際にコードを書くような面接、いわゆるライブコーディングというプロセスを踏む企業もあり、その場合には、経験の差が如実に現れます。

実際に、選考を受けた中でも、いくつかの会社がライブコーディングのプロセスがあったので、そこで多くの就活生が落ちてしまっていたようです。

ーでは、経験はかなり重要なのですね。

太田:
重要ではあると思いますね。ただ、個人的に経験よりも重要だと思ったのは、課題に対して、解決策を技術的に考えることが出来るか?ということです。
ライブコーディングでもそうなのですが、ビジネス上、どんなことを実現したくて、そのためには、技術的にどのようなアプローチがあるのか。もっといえば、ビジネス上、実現したいことは、エンジニアが介在しなくても、もっとより良い方法で解決することが出来ないのか?

僕の仕事は、コードを書いて、サービスを改善していくことですが、コーディングの技術だけでは、ビジネスにおける課題は解決出来ないこともあります。その課題に対して、どのように対応することが、そもそもベストなのかを考える力は、エンジニアであっても必要だと思います。
この点で言うと、ビジネス職の方々とあまり変わらないかもしれません。

ただ、この点は3年目であっても出来ている場面ばかりではないのでこれからも意識していく必要がありますね。(笑)

選考の中で良い意味でも、悪い意味でも印象的だったエピソード

ー太田さんは、多くの企業を受けられていますよね?その中で、印象的だったエピソードは何かありますか?

太田:
いくつかありますね。良い意味で印象的だった面接と、悪い意味で印象的だった面接があるので、それぞれ、お話出来ればと思います。

まずは、良い意味で印象的だった面接ですが、エンジニアとして働かれている方との懇親会です。普段、どんなサービスに関わっているのか、どんなチームメンバーがいるのか、実際の業務をどう進めているのかなど、自分が入社してからのイメージを持てるような時間になったので、とても印象的でしたね。

一方で悪い意味で印象に残っているのは、システム会社での面接です。そもそも評判も良くない会社だったというのもありますが、面接時に、面接官の態度が悪く、質問も高圧的で、何のための質問なのだろうと思ったことがあります。そうゆう企業には、行きたいとは一切思いませんね。
新卒採用の担当者が、ビジネス職経験しかなく、かつ、エンジニアに対しての理解がない場合にも、印象はよくないですね。軽い感じのノリというか、そんな感じで面接をされた時は、違和感がありました。それがいいという学生もいると思いますが、質問にもあまり深く答えていなかったので、ん?という感じでしたね。

新卒エンジニアが感じた採用された後のギャップとは?




現在、3年目とことですが、新卒でエンジニアとして就職してみて、就職前とのギャップはありますか?

太田:
あまりないですね。ただ、コードを書いている以外の時間が思ったより長いなとは思いました。ビジネスサイドとのMTG、部署の中でのMTG、さらには新人に任せられる諸業務など、想像した以上に業務の幅が広いですね。

ただ、本業である開発については、イメージと大きく違うところはありませね。自分が書いたコードに関して、レビューなどもしてもらえるので、大学生の時よりもさらに成長スピードが上がったなと思っています。

ただ、ギャップが生まれる背景には企業の開発体制や、チームの開発に関する考え方など、たくさんの変数が存在していると思いますので、新卒でエンジニアとして入った企業が異なっていたら、もっと多くのギャップを持っていたかもしれません。実際に友人に聞いた話では、開発側とビジネス側が分業の考え方が強く、下請けをやっているような感覚になると聞いたこともあります。

その観点では、どんなサービスを展開していて、どんなエンジニア組織なのか、開発はどのように進めているのかなどを、就活の際に確認することなどは、とても重要だと思いますね。

新卒エンジニアとして、新卒でエンジニアのキャリアを歩むことに対して思うこと




ー最後に、新卒エンジニアとして活躍されているかと思いますが、これから太田さんのようなキャリアを歩もうとしている方へのメッセージをお願いいたします。

太田:
自分が就活をしたのは、もう4年ほど前なので、今とは少し違うのかもしれないのですが、とにかく自分の可能性に制限をかけないで、いろんなキャリアを見て欲しいと思いますね。
新卒エンジニアの同期などを見ていても、いろんなバックグラウンドの方がいます。法学部で、司法試験を目指していた学生もいれば、情報系で学生時代からゴリゴリ自分でコードを書いていた学生もいます。

僕自身も、就活セミナーでの出会いがなければ、普通に大学院で研究して、研究室推薦で、メーカーの開発職になっていたと思います。ただ、開発職の同期の話を聞いていると、そっちに行くよりは、新卒でエンジニアとして、今の会社で働いている自分の方が、自分自身にとって合っていた気がします。
新卒でエンジニアとして、働くことに限らず、今は様々なチャンスもあると思いますので、とにかく自分自身にとって、新卒でのキャリアをどう歩むのが良いかを自問自答して欲しいと思います。僕自身は、今のエンジニアという仕事がスキルを身につけていけば、いろんな課題を解決出来ると知り、のめり込み、新卒でもこのキャリアを歩みたいと思いました。

これから新卒として、エンジニアを目指す人にはとにかくコーディングの技術と、課題を解決する思考をバランスよく伸ばして、ビジネスの世界で活躍出来るようになっていって欲しいなと思います。


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